ロサンゼルス・レイカーズにとって、レギュラーシーズン終盤の最大の不安材料は順位ではなく健康状態になってきた。4月3日にはルカ・ドンチッチが左ハムストリングを痛めてMRI検査へ向かい、4月4日にはオースティン・リーブスがグレード2の左腹斜筋損傷によりレギュラーシーズン残りを欠場する見通しだと報じられた。プレーオフ直前に主力ボールハンドラー2人の状態が揺らいでいることは、チーム全体の設計に直結する問題だ。
ドンチッチは今季平均33.5得点でリーグ得点王ペース。得点だけでなく、ピック&ロールの起点、終盤のショットクリエイト、そして相手守備を引き寄せる重力の面でも、レイカーズの攻撃に与える影響は絶大だ。仮に数試合でも離脱が長引けば、オフェンスの組み立ては大きく変わる。単に1人分の得点が抜ける話ではない。
そこへリーブスの離脱が重なった。リーブスは今季平均23.3得点とキャリアベスト級のシーズンを送っており、ドンチッチやレブロン・ジェームズと並んで攻撃のハブを担ってきた。セカンダリークリエイターとしてだけでなく、試合の流れが悪い時間帯にオフェンスをつなぐ役割も大きかった。4〜6週間の離脱見通しという報道が事実なら、少なくともプレーオフ序盤へ影響する可能性を考えざるを得ない。
この2人の状態悪化が痛いのは、レイカーズがちょうど西のシード確定へ向けて大事な時期にあったからだ。ロイターによると、チームはなお3位シード確保を視野に入れていたが、主力の離脱によりローテーション拡大が必要になっている。JJ・レディックHCは11人前後まで起用範囲を広げる方針を示し、下部組織からの昇格も含めた対応を取る見込みだ。
一方で、ここは見方を変えるとチームの層が試される局面でもある。プレーオフで上位進出するチームは、主力が万全でない中でも最低限の守備強度とオフェンス構造を維持できる。レイカーズにとっては、レブロンがどこまでハンドリング負担を引き受けるのか、周囲のシューターや若手がどれだけ意思決定で崩れないかが重要になる。
また、ドンチッチの件にはアワード資格の問題も絡む。今季は65試合出場要件があるため、最終的な欠場数は個人タイトル面にも影響する。ただし、チームにとって本当に重要なのは賞レースではなく、ポストシーズンで主力が動ける状態に戻せるかどうかだ。短期的なシード争いを優先して無理をさせるのか、あるいは先を見て回復を最優先するのか。判断は簡単ではない。
西のプレーオフ争いは一つの故障で評価が大きく変わる。レイカーズはここまで勢いをつけてきたが、終盤に入って最も避けたかった形で不確定要素を抱えた。ドンチッチとリーブスがどのタイミングでどこまで戻れるか。レイカーズの最終順位だけでなく、西の全体構図にも影響するテーマになりそうだ。
出典: Reuters

