インディアナ・ペイサーズのタイリース・ハリバートンが4月14日、自身の回復過程で最も苦しんでいるのはアキレス腱そのものではなく、帯状疱疹だと明かした。昨季ファイナル第7戦で右アキレス腱を断裂したハリバートンは、ここまで長いリハビリを続けてきたが、その途中で顔面に帯状疱疹を発症。痛みや腫れ、神経症状に加え、外見の変化まで生じる厳しい状態にあったという。
ハリバートンによれば、アキレス腱自体はすでに回復が進み、バスケットボール活動への復帰許可も出ている。一方で帯状疱疹は2カ月以上にわたって神経痛や腫れを残し、眼鏡をかけないといけないほど目の周辺にも影響が出ていた。体重増加や眉の一部が抜けるといった変化もあり、本人にとっては予想外の大きなストレスになっていたようだ。
この発言が注目を集めたのは、単にスター選手の近況報告だからではない。長期離脱からの復帰といえば、多くの人は元の怪我の経過だけに注目する。しかし実際には、その過程で別の体調トラブルが重なることもある。ハリバートンのケースは、復帰調整の難しさを非常にリアルに示している。
ペイサーズは今季19勝に終わり、チームとしても苦しい一年だった。ただ、来季を考えた時に最も重要なのは、ハリバートンが健康な状態でフルのオフシーズンを過ごせるかどうかだ。司令塔が戻ればチームの景色は大きく変わる。今回の告白はショッキングでもあるが、裏を返せばアキレス腱そのものの回復には前向きな材料があるということでもある。今後はまず完全な体調回復が最優先になる。
本人はそれでも今後の夏に向けて前向きな姿勢を見せている。長い離脱から戻る際、身体だけでなく生活全体を整える難しさは見落とされがちだ。ハリバートンの言葉は、トップ選手であっても復帰には複数の壁があることを示した。来季のペイサーズにとっては、彼が健康な状態でキャンプに入れるかが最大の分岐点になる。
ポストシーズンや来季への接続という意味でも、このニュースは単発で終わらず、今後のチーム評価を左右する材料として注目される。
