ナゲッツが延長戦でスパーズの11連勝を止める ヨキッチ40得点で西の上位争いに大きな一勝

試合結果

デンバー・ナゲッツが、プレーオフ前の西地区で大きな意味を持つ一戦を制した。4月4日のサンアントニオ・スパーズ戦でナゲッツは136-134の延長勝ち。ニコラ・ヨキッチが40得点、13アシストの圧巻の内容で試合を支配し、勢いに乗っていたスパーズの11連勝を止めた。

この試合は、単なるレギュラーシーズン終盤の1勝ではない。スパーズは直近29試合で27勝という圧倒的な勢いを見せ、西の上位争いを一気にかき回していた。対するナゲッツも連勝を伸ばしながら順位争いを続けており、両者にとって実質的にプレーオフの前哨戦といえる強度の高いゲームだった。

序盤はスパーズが主導権を握った。ビクター・ウェンバンヤマがサイズとスキルを生かして得点を重ね、さらにフリースローも高確率で沈めていく。最終的にウェンバンヤマは34得点18リバウンド、フリースロー17本中16本成功という圧倒的な数字を残した。ナゲッツとしてはインサイドで簡単に失点したくない場面が続いたが、スパーズの長さと機動力にかなり苦しめられた。

それでも試合をひっくり返したのは、やはりヨキッチの判断力だった。ポストアップから自ら決め切るだけでなく、ヘルプが寄れば外へ展開し、守備のズレを逃さず得点機会を作り続けた。ナゲッツはクリスチャン・ブラウンが21得点、ジャマール・マレーが15得点10アシストと脇を固め、ヨキッチを中心に試合終盤の攻撃の質を落とさなかった。

特に終盤の修正力は、デンバーの成熟度を感じさせた。第4クォーターに6点差を追う展開から、無理に個人技へ頼らず、セットオフェンスの中で確率の高い形を作り直したことが大きい。延長ではヨキッチがテンポを落ち着かせ、1ポゼッションごとの価値を最大化。接戦の中で浮き足立たなかったことが勝敗を分けた。

この勝利によってナゲッツは連勝をさらに伸ばし、西の上位争いで存在感を強めた。プレーオフでは相手のサイズ、ハーフコートの守備、そして終盤のエース対決が勝敗を左右するが、そのすべてにおいてデンバーが高水準にあることを示した試合でもある。ヨキッチは派手なプレーだけでなく、試合全体の設計図を握ることでチームを勝たせるタイプのスターだ。その価値が、最も分かりやすく出た一戦だった。

一方のスパーズにとっても、この敗戦は悲観だけが残る内容ではない。ウェンバンヤマの支配力はもちろん、チーム全体としても西の強豪相手に最後まで勝機を持ち続けた。連勝は止まったが、プレーオフで嫌な相手になる条件は十分にそろっている。若さと勢いに、接戦経験がさらに上積みされれば、上位シード相手でもシリーズを長引かせる力はある。

終盤戦の西地区は、ほんの数試合で景色が大きく変わる。その中でナゲッツがつかんだこの1勝は、順位表以上に重い意味を持つ。勝負どころでヨキッチにボールを預ければ形になる。その信頼こそが、デンバーの最大の武器だと改めて印象づけた。

出典: Reuters

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